皆さんもご存じの通り先日のGoogleI/OでAndroidスマホをベースにしたHMDことCardBoardが発表されました.
以前に私はOculusRiftを試し,その没入感に感動し,この手のHMDの製品化を心待ちにしてる,という背景があります.
そこで似たようなHMDことCardBoardが発表され,手作り可能とあれば試さない手は無い,ということで作って使って感じたことをまとめます.
- 作る
- 材料
- ダンボール:Amazonダンボール
- レンズ:焦点距離40mm程度の両凸レンズ(後述)
- 磁石:直径10mm程度のネオジム磁石(小さいものは未検証)
- マジックテープ,輪ゴム:無くてもどうにかなるので未使用
- 材料
- ダンボール加工
設計図はCardBoardのページから拾ってこれます.これをAmazonのダンボールに貼り付け
切り取ります.
このダンボールの加工が大変で,不慣れなのもあり2時間ほど掛かりました.
- レンズ
これがクセ者でGoogleが薦めてるやつは20ドル+送料取られます.推奨されてるのは焦点距離40mm程度の両凸レンズなので,これを自力で調達します.キモになるのは焦点距離が40mm程度であることです.これが異なると,ボケて何も見えなかったり,視野角が狭かったり,歪みが補正されず没入感が得られない可能性があります.とっとと40mmのを市販のルーペなり老眼鏡なりから調達したい所ですが,アイツらは焦点距離でレンズを語りません,ルーペなら**倍とか,老眼鏡やメガネはディオプタとかいう単位使ってます.詳しいことはググって出てきたページに任せますが,
焦点距離の逆数がディオプタで
倍率=250/焦点距離+1
の関係だそうです.つまり私が欲しているのはディオプタが25のレンズか,7.25倍のルーペです.私は後者を選びました.
ちなみに老眼鏡はいいとこ3.5くらいで,JINSで作ろうかと思いましたが,残念ながら25は範囲外のようですというわけでレンズを買ってきて(7倍のルーペ=焦点距離41.7mm)
バラしました.
また,レンズの大きさに合わせてダンボールに開ける穴もサイズを小さくしました.
そして組み立てて完成.
- 使う
GoogleのCardboardアプリや,YouTubeにUPされているOculusRift用の動画で楽しみました.(後者はレンズの違いからか歪みが大きい)映像が頭の動きに追従し,OculusRiftで得られた没入感の一片(後述)を体験できました.これで満足です.
レンズ越しに見たディスプレイ決定ボタンの代わりとなる磁石ですが,専用のものでなくとも磁石が入る凹みのあたりで動かせば認識してくれます.また,アプリで加速度は検知しても磁石を検知しない事が多々ありましたが,再起動で解決しました.
装着感はまずまず,メガネと共存できません.なお,裸眼視力0.1程度の私の右眼は合焦しましたが,0.1以下の左眼は合焦せずボケたままでした.裸眼視力の悪い方は要注意.
なお,鼻のサイズが日本人と違うからか,気になるほどではありませんが少し光が入ってきます.
- 感じた
- OculusRiftほど感動しなかった原因は?
- 視野角が狭い
私が使用したのは(ダンボール加工で穴を小さくした通り)推奨サイズより(おそらく)10mm程度小さい直径約20mmのレンズです.もうちょっと大きければ視野角が広くなり,さらに没入感を得られていたかもしれません. - 両手が塞がる
「HMDで没入するときはね 誰にも邪魔されず(両手が)自由で なんというか救われてなきゃあ ダメだと思うんだ」
- コンテンツが少ない
レースゲームや東京の空でクーデターとかエイリアンとか金星で謎の機械生命体と戦うようなコンテンツはすごい没入しやすいと思うんです.Cardboardアプリにはコンテンツが少ないのでYouTubeあたりがおすすめです.
- 視野角が狭い
- これから作る人に伝えたいこと
- コンテンツが少ないよ?
- レンズ探しがすげー面倒よ?
メガネ,老眼鏡,ルーペ,カメラ用クローズアップレンズなどから探して,いい案あったら教えてください.サイズには気をつけて. - ぶっちゃけ買ったら?(だいたい45ドル程度で輸入できる模様)
- 当然ながら,作ってて楽しい,とかじゃないと割に合わない
何かミス,勘違いなどあればご指摘下さい.
それでは良いCardboardライフを! - OculusRiftほど感動しなかった原因は?